経理部や事業系のスタッフが在庫の状況を確認することです。経理情報として在庫のあるべき姿の情報がありますので、その情報との乖離を確認することが一義的な目的です。また、在庫の破損、陳腐化、盗難など経理情報ではカバーできない部分があるので、それについて確認しそれを経理情報に反映させるということも目的の一つです。
具体的な方法論としては経理情報における理論上の在庫数のレポートを入手し、それが正しいかどうかチェックする場合、または実棚情報を別途確認するために商品リストを入手し実際に数え、後ほど経理情報と比較する場合が多いです。当日の在庫の動きがある場合、数値確認がズレる可能性があるために、倉庫で場所を特定して別途観察する必要があります。在庫においては船便で出荷中のものがあったり、修理するために業者に預けている場合などがあるので、これらの数について考慮をする必要があります。在庫管理は概ね在庫の数の確認となり、価格の確認は別途行われます。
在庫確認は真面目にやらなければ意味がありません。在庫確認のポリシーを作成したり、記録係と数値確認係を分けたり、結果を修正できないようにペンで書くようにしたり、会計事務所の立ち合いをつけたりするなど、工夫をするべきでしょう。
経理情報と紐づいたバーコード管理をされている倉庫などでは、恒常的在庫管理システムと呼ばれリアルタイムで在庫が確認できるため管理が容易ですが、破損、陳腐化、盗難などは管理する必要があります。