英国で暮らす

教育はどうするか

現地校か日本人学校か

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おそらく駐在員であるということで英国の滞在期間は2年から5年の間ではないかと思います。
あなたが特に「海外組」ではなく、子供を日本の大学に入れるつもりなのであれば、日本の文部科学省の学習指導要領に沿ったカリキュラムに沿った教育を受けさせ、ちゃんと日本の中学や高校の卒業資格を取るべきでしょう。

あなたがもし「海外組」で前の赴任地が米国やシンガポールなどで、子供がインターナショナルスクールなどで英語教育を受けてきたのであればこちらも迷わず現地校かインターナショナルスクールということになるでしょう。分母が少ないので正規で入るより容易であると聞く日本の大学の帰国枠入学か、英国や米国の大学入学が目標となるでしょう。

あなたの会社は海外拠点はあまりなく、今回の駐在が最初で最後であれば、逆に現地校の英語教育を受けさせることが、またとないチャンスであるということで魅力的な選択肢であるかもしれません。子供が小さければ英語以外の科目の進度が遅れるかもしれないというリスクは、本格的な英語をマスターするメリットにより十分カバーされ、長期的にみれば人生がより豊かになるかもしれません。

寄宿学校もある私立学校にすれば、帰国命令が出た後にも英国の教育を受けさせることができます。駐在員の奥さんで子供の教育のために英国に夫帰任後も残留するという究極の選択をされる方もいます。

ロンドン日本人学校について

ロンドン日本人学校ロンドン日本人学校は小学部と中学部があり、ロンドン中心部から西へ13キロ向かったアクトンにあります。文部科学省認定の私立在外教育施設の指定を受けており、文部科学省の学習指導要領に沿ったカリキュラムをおこなっています。

ロンドン日本人学校 The Japanese School in London

英国にある日本の高校について

立教英国学院

立教英国学院は、中高一貫教育で、ロンドン中心部から南へ68キロ下ったウエストサセックスのラジウィックというところにあります。文部科学省認定の私立在外教育施設の指定を受けており、文部科学省の学習指導要領に沿ったカリキュラムをおこなっています。
立教英国学院-Rikkyo School in England

帝京学園高校

帝京学園高校は、ロンドン中心部から西へ33キロ先にあるバッキンガムシャーのウェクサムというところにあります。文部科学省認定の私立在外教育施設の指定を受けており、文部科学省の学習指導要領に沿ったカリキュラムをおこなっています。
文科系と理科系にクラスは分かれています。
帝京ロンドン学園高等部/TEIKYO SCHOOL UK

インターナショナルスクール

日本でも海外からの編入について状況が整いつつあるので、インターナショナルスクールは現地校以上に柔軟なので、検討に値すると思います。日本人の比較的多い学校、非常に競争率の高い学校、日本人の高校留学で人気があり比較的間口が広い学校など、いろいろな種類の学校がある。国際バカロレア教育プログラムが多いが、アメリカンスクールなどはアメリカ式カリキュラムに沿ったものとなっているので、北米の大学を目指す場合には良いでしょう。
以下はインターナショナルスクールの例です。

現地校を選ぶ際に

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日本人駐在員として、もし現地校でお子さんを教育することに決めた場合は、教育の質を確かめるための、いろいろな調査方法があります。OFSTED (Office for Standards in Education) オフステッドと呼ばれる教育調査機関の発行するレポートでGOODやOUTSTANDINGという評価を得ている学校を選択するのが良いでしょう。
OFSTEDのレポートはこちらから

アクトンやフィンチェリーなどは、日本人の子供の数が多いところや、日本人のPTAがあったりするところがあり、サポートが厚くネットワークができると思います。

試験の合格率など客観的なデータが新聞などで発表されていますので、チェックすることはできますが、めぐまれない環境のこどもの成績をいかに改善したかということで評価されるきらいがありますので、一流大学進学に焦点を置いている方はデータをいろいろと読みこなす必要があったりします。
有料の学校情報のサイトは以下のようなものがあります。
The Good Schools Guide

日本人がよく行く私立学校というのもいろいろあるようで、学校のほうでいろいろと経験がありサポートがあるので、そのような選択は良いかもしれません。
また教育コンサルタントなど、子供の身元保証人(ガーディアン)になり、サポートをする専門家がいるので利用するのは方法です。

日本人補習校について

ロンドン日本人学校が経営する日本人補習校は、現地校やインターナショナルスクールに通う子供が日本に帰国した際に国語に困らないように事業を行う学校です。
アクトン、ブレント、クロイドンにあります。
ロンドン補習授業校

幼稚園と保育園

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  • JOBAロンドン校 ― 日本の中学、高校、大学受験のための塾です。
  • KUMON(公文) ― 公文式の教室、英語と数学のコースがあります。

英国の教育制度について

University of Oxford英国はインデペンダントスクールと呼ばれる私立学校のほうが、良い大学に行ける教育を行っているというという考えている人が多くいます。私立学校の学費は高収入の家庭のみが払えることから、金を積めば「良いサービス」が得られるという資本主義が凝縮した形となっているというシニカルな考え方です。また良い公立学校は高収入の家族が住む地域にあり、基本的には、その地域に住んでいなければ入学できない(キャッチメントエリア)ということも、この考えに説得力を持たせます。

日本では「子供の能力があれば、社会的な背景がどうであれ、トップの大学に行くことができる」というフェアな実力主義が根付いていると考えられている人が英国よりも比較的多い印象を持っています。日本のほうがジニ係数と呼ばれる所得配分が英国より平等であり、公立でレベルの高い学校が多いということから来ているのかもしれません。

歴史において、英国は上流階級にはリーダーとなるための大学教育を与えるが、労働者階級にはよほど優秀でなければ与えないといったそれぞれの階級に合った教育を行っていたが、日本の場合は西洋列強国に追いつくために優秀な人材を実力主義で発掘し、国力を挙げたいという意思があったために、教育における社会階級の流動性につながったのかもしれないと思います。

国公立は学費が安いし奨学金がとれるとはいっても東京大学入学者の親の平均収入は実際に高いものとなっていますし、塾や予備校の学費に投資すれば受験テクニックを磨くことができることなどから、日本でも教育における経済力というのは大きな要素となっていると思います。

University of Oxford一方、英国でも一部ですがグラマースクールという公立進学校はあり、私立学校にも奨学金はあります。英国では一部を除いてすべての大学は国公立ですので、大学の学費についてはオックスフォード大学やケンブリッジ大学の学費も偏差値の低い大学も学費は大差ありません。アメリカのように頂点のアイビーリーグ大学の学費がべらぼうに高いということはないわけです。政府はトップ大学にもっと公立学校出身者を送るための教育機関を設置しており、実力主義や階級流動性を高めようとしています。

英国は低所得者を一か所に集めるとゲットーのようになり、階級流動性は固定されるし、社会不安が高まるということから、低所得者の住宅は高所得者の集まる場所にも点在しています。そのため、公立進学校に行くにはその地域に住んでいなければ入学できないというキャッチメントエリアという考え方は、低所得者にもチャンスを与えるという意味があると英国政府は考えています。メイ政権は公立進学校のある地域の不動産価格が高くなりすぎたために、低所得者のチャンスが少なくなったと考えており、これまで長い間新たな開校が認めらえていなかった広域公立進学校であるグラマースクールの開校を認めるという方向性に進んでいます。


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