英国でのスピード制限
基本は標識を参照するということになっており、日本人の方などはスマホのグーグルマップなどの表示に頼っている方は多いと思いますが、英国でのスピード制限の法則については知っておいたほうが良いでしょう。スピード制限の標識が表示されていない車道については、街灯(Street Light)がある場合は30マイル(48キロ)であることが多く、田舎道のように無い場合は英国標準スピード制限道路(National Speed Limit Road)ということになり60マイル(96キロ)ということになります。高速道路は70マイル(116キロ)です。
日本では市街地は19マイル(30キロ)なので個人的には少し速すぎると感じます。
あおり運転の対処方法
速度が遅いということで、あおり運転を受けた際には、速度を上げて対処したいという対処をしたいと考えるかもしれませんが、それでは前の車との車間距離を縮めてしまったり、スピード違反になってしまったりするリスクが出てきます。正しい対処方法は逆に速度を落とし、追い抜いていただくのが良いようです。左折の指示を出したりするなどの説もあります。
スピード違反について
日本よりも英国ではスピード違反の適用度合が心持ち緩めであるように思われます。しかし、安全のためにロンドンを始めとした市街地での20マイル(32キロ)適用地域も広がっており、政府の税収不足からもスピード違反の取り締まりは厳しくなる傾向はあると思います。スピード違反は罰則としては3点免許に記載がされ、£100程度の罰金が発生します。Speed Awareness Courseというスピード違反講習を人によっては受けることで、この罰則の代用とすることができます。実際に教室に行って受けるだけでなく、オンラインで受けることができますが、学校の授業のような参加型なので英語力があやふやな人は厳しいかもしれません。車両保険の会社へは具体的に質問をされない限り、3点の罰則をコース出席により免除してもらったことは開示する必要は無いとのことでした。
飲酒運転
英国におけるイングランドとウェールズでは飲酒運転をしたかどうかの判定は以下の指標を検出されたアルコール分量が超過しているかどうかで決定します。(スコットランドではもっと厳しい水準です。)
血液において: 80 ミリグラム/100ミリリットル
吐いた息において:35 ミクロン/100ミリリットル
小便において:107ミリグラム/100ミリリットル
どれだけのアルコール量が検出されるかは、身長や体重、体質などで異なります。英国人ではビールの2パイントやワインのグラス2杯ぐらいは飲酒運転にならないと考えている方が多いように見えます。しかし、飲酒運転は6か月の投獄、無制限の罰金や免許停止などの厳しい罰則がありますので注意する必要があります。
他の違反について
運転中に携帯をいじるというのはどの国でもあると思いますが、厳密には携帯電話は固定されていなければなりません。子供を車に置き去りにすること、高速道路で真ん中のレーンを走り続けることなど、あまり考えたことも無いような違反事項もあるので、英国で運転される際にはハイウエイコードと呼ばれる交通規則に目を通されることをお勧めします。
・https://www.gov.uk/guidance/the-highway-code